目の前いっぱいに広がる、端正な顔立ち。 その優しい眼差しに溶かされそうで怖くて、私はシーツを ぎゅっ…… と力強く握る。 すると、龍真はふわっと笑い、 「大丈夫だ。……怖がるな」 そう言うと、私の上からどいた。 そして、私の隣に寝転ぶ。 「…………え?」 拍子抜けした私は、思わず疑問の声を上げてしまう。 入院してた時、瑠美が暇つぶしに持ってきてくれた小説では、 そのあと……えっと………