『だから――――…またな』


その言葉を最後に、樹の姿はこの世から消えた。

段々と体が霊樹と同化して消えていくのに、

樹の声は、言葉は、

いつまでも消えなくて。


「……ぅう……樹………!!」


「兄さん、兄さぁん……っ!!」