ドスッ、と


輝きを失った木刀が神無ちゃんの手から滑り落ち、


ドサ………ッ


それを追うように、神無ちゃんもその場に倒れた。


「神無ちゃん!?」


驚いたあたしはその場に駆け寄ろうとして、


「っそうだ兄さん!!ちょっと悪いんだけど、」


兄さんに話しかけるために
振り返り。


「…………ぁ……れ?」



兄さんの姿が忽然と消えて

自分一人になってる事に

気が付いた。