「よしッ!!」


快哉を叫び、その刃を出現させたまま森の中から飛び出す!!


一人じゃない。


そう思うだけで、もう恐れなんて忘れてしまった。


「神無ちゃん!!」『神無!!』


そして刃を、神無ちゃんの方へと打ち出した。

続けて兄さんも、光り輝く霊力を投げ掛ける。


強い霊力の塊が、神無ちゃんの持つ短剣へ同時にぶつかり――…