すでに『芯』となる準備は整ってるみたいで、体中から温かい霊力が溢れている。 「なんでこんな所に……?」 芯は、霊樹の側にいなきゃいけないはずなのに!! 驚くあたしに、兄さんは当たり前のように一言。 『俺の守りたい奴らが追い詰められてる時に、 駆け付けられないようなアニキで居たくねーんだよ』 そして、ニヤリと笑う。 『しかも、琥珀は勇気と足が前に出せてねぇみてぇだし?』 「ぅぐ……っ!!」