あたしが駆け付けた時、


「神無ちゃん……!!」


その闘いはすでに始まっていた。

結界の割れる音と不吉な気配に目を覚ましてから、10分。

あたしの視線の先には、闇夜の中を舞う神無ちゃんの姿と、


そして――『あの』鬼の姿。