「いやぁ……鬼さんがよく喋る鬼でよかったよ」 剣をもう一度構え、 鬼へと意識を集中させる。 「そのお陰で……… ―――鬼さんを、狩れるよ」 私が呟いた直後、 『人守り』の霊力を纏った風が、私の持つ剣へ向かって 吹き荒れた。