……神無ちゃんはそんなあたしを気にせず、


「……見つかったら早く出よう」


そう言って、ズンズンと出口の方へ歩いていった。

……どうやら、倉庫でまた転ぶのが怖いみたい。

「あ、待ってよー…」

あたしは二ふりの短剣を抱え直すと、神無ちゃんを追って倉庫から出る。

そして、


「じゃあこれ、神無ちゃん用ね。持ってて?」


神無ちゃんに短剣の1ふりを手渡したその時。