「いったぁ〜……」 目に涙を浮かべながら立ち上がると、 「大丈夫か?」 無愛想な、だけど優しさを含んだ声が間近で聞こえた。 そちらを向くと、 「うん、大丈夫だよ――龍真」 眉目秀麗、という言葉が相応しい整った顔立ち。 長いまつげ。 太陽の光をキラキラと反射する、黒い髪と目。 ……私の人生初彼氏が、少し心配そうに立っていた。