父さんが何か言おうと、息を吸う気配がした。 だからあたしは、その言葉の上に言葉を重ねてやろうと口を開け、 『―――――…わかった』 ……………そして。 冷静な兄さんの言葉を聞いた。 「―――――……っ!!!!」 驚いたあたしは、思わず樹兄さんの方を睨みつける。 するとそこには、 何かを諦めたかのような 笑顔があって。