地味なあの子は鬼狩り少女2 〜千年霊樹の後継者〜





感情が溢れ出し、叫んだ。


あたしの隣に座っていた葉はまだ状況が飲み込めないようで。

ただ、あたしの叫びに驚いて

ぶるっ、と身を震わせる。



あたしは尚も何か言おうとして、


「父さ、ん…………っ!!!!」


感情に飲み込まれて


言うべき言葉を見失い


ただ、兄さんを芯にすると


決めたのであろう父さんの事を


鋭く睨みつけた。


父さんはそんな私を、何の感情も無いような目で冷たく見つめる。