感情が溢れ出し、叫んだ。 あたしの隣に座っていた葉はまだ状況が飲み込めないようで。 ただ、あたしの叫びに驚いて ぶるっ、と身を震わせる。 あたしは尚も何か言おうとして、 「父さ、ん…………っ!!!!」 感情に飲み込まれて 言うべき言葉を見失い ただ、兄さんを芯にすると 決めたのであろう父さんの事を 鋭く睨みつけた。 父さんはそんな私を、何の感情も無いような目で冷たく見つめる。