「まず、俺と母さんは霊樹の再生を全力で助ける。

葉は、我が家にいる魂の皆さんを移動させて、守る係だ」


声をかけられ、慌てて頷く葉。

魂を守るとか、そんな大役始めて任されるもんね。

例え霊力を持ってても、実践では使ったこと無いだろうし。

緊張するのもわかる。

……と、その時。


「そして琥珀と神無さんは、」


…名前を呼ばれて、あたしと神無ちゃんは顔を上げた。


「二人は、我が家の敷地内に鬼が入ってこないように守れ」


いいな?という念押しの言葉に、あたしと神無ちゃんは神妙な顔で頷いた。