お互いの昔の写真を指で指して、笑い合う。

そのうちに、疲れも眠気もどこか遠くへと吹き飛んだ。

そして、ちょうど樹兄さんが死ぬ直前の写真に目を通した瞬間。


ガチャッ、


「――…三人共」

シャワーから出たばかりなのか、濡れた髪をタオルで拭きながら

「……全員集合だって」

部屋に来た神無ちゃんが告げた。