すると、

「………だよね」

何かを確かめるように、うんうんと一人で頷く神無ちゃん。

……でも、おかしいなぁ。

『鬼』かどうかなんて、倒した人の方がわかりそうなもんなのに。

「………?」

その違和感に、首を傾げた瞬間。



「神無姉ちゃん来たって本当!?」



そんな声と共に、家の奥の方から足音が近づいてきて。

「神無姉ちゃーんっ!!」

そう言いながら玄関へと顔を出したのは、あたしの弟だった。