「……か、神無ちゃーん?」


あまりの豹変ぶりにうろたえる。と、


「………ところで琥珀ちゃん」


黒いオーラをすぐにひっこめて、


「……さっき私が倒した奴。

あれ、本当に鬼だよね」


不思議な事を聞いてきた。


………あたしの呼びかけはスルーですかっ!?

なんて思いつつ、


「うんっ!!あれは鬼だよっ!!」


勢いよく断言する。

あんなに気持ち悪い気配…あれが鬼じゃないなんて有り得ない。