あたしは呆然としながら、霊力の刃が飛んできた方を見た。 あれだけの鬼を瞬時に倒す力―― ……少なくとも、私の知り合いにそんな人はいない。 じゃあ、誰? 闇の中で目をこらすと…… 「………え、と?」 「……………」 しっかりとこちらを見据える女の人と目が合った。