足から力が抜け、へなへなとその場に座り込む。 立ち上がろうとしても、ダメ。 震えるだけで動かない。 「こ、のぉ……っ!!」 あたしの足なんだから、あたしの思い通りに動きなさいよ!! 強気になってみても遅い。 『鬼』との距離は、3メートルも無い……。 あたしは諦めると、ぎゅうっ!!と力強く目をつぶった。 恐怖が心を埋め尽くす。 そして、次の瞬間―――― 「――――破ッ!!」