鬼の正確な位置を確認するために後ろを振り向いて、


「…………っひ!!」


後悔した。

そこにいたのは、全長2メートル程の黒いもや。

巨大さ、凶悪さから見るに、

4段階目の『鬼』。


それは、怯えるあたしをいたぶる様に、少しずつ近付いてくる。