しかも不幸な事に、あたしと帰る方面が同じ人は誰もおらず。

「変な人が出てきたらっ……逆にやり返してやる…っ!!」


あたしは、一人ぼっちの淋しさを抱えながら家へと急いでる。

今さらながら、暗いって怖い。

一人だと特に、孤独感が増幅してしまうから。

幽霊やら亡霊やらは、家で見てるから全然怖くないんだけどな。



コツッ、コツッ……



自分のサンダルがたてる音にすら少し怯えてる。