「で、あの女の子は佐久間の妹?もしかして、彼女?佐久間がロリコンだったなんて知りたくなかったなー」
見直した。と言ったがこの言葉は撤回する。
「あいつは優秀な従業員だ」
「従業員?一緒に暮らしてるようだけど、あの子の家族は?」
桔平は何かを疑うような目で見る。これではまるで取り調べだ。
「詳しい事は俺も知らん。家族が居るなら探しに来るだろう。そもそも本人に聞け。」
「なるほど。複雑な事情ってわけね。でもあの子、俺の事嫌いみたいだから止めとくわ」桔平は困ったように笑った。
*
カーテン越しに光が差し込む。時計を見ると朝の7時を過ぎたところだ。珍しく早く起きた希奈子は、ボーとする頭で昨夜の出来事を思い出しながらリビングへ向かった。
「おはようございまーす」ソファに誰かが寝ている。
「佐久間さん、そんな所で寝てると風邪ひきまっせ」ソファに横たわる、毛布にくるまった佐久間に言った。するとベランダから「どうした?えらい早起きだな」と佐久間が出て来た。
ということは、ソファで毛布にくるまっているのは佐久間ではなく桔平である。
*
いつもは2人で食べる朝食が今日は3人だ。
佐久間は新聞を読みながらお茶を飲んでいる。
TVを観ながら希奈子は言った。
「佐久間さん、今日の占い最下位っすよ」
「そうか、こりゃ今日は仕事来ないかもなー」
「今日はって、昨日もその前も来てないっすよ。昨日来たのは女装癖だけっす」
桔平はいまだに女装癖扱いだ。
「だから女装癖じゃないって言ってるじゃないか」桔平が反論する。
「希奈子、この女装癖はお巡りさんなんだぞ。下手すりゃ捕まるからな」佐久間は笑いながら言った。
「女装癖の警察官っすか!斬新ですな」と希奈子。
桔平は反論しても無駄だと思い黙ってコーヒーを飲んだ。
*
~~♪
桔平の携帯が鳴る。
「はい、もしもし。今ですか?えっと空港の近くに居ます。はい‥分かりました。すぐ行きます」桔平は電話を切ると「じゃ、また来るよ。ごちそうさま」と立ち上がった。慌ただしく部屋を出て行く桔平。
「お巡りさん、仕事っすか」
「うん、そもそも今日は午後から仕事の予定だからね」
玄関まで行き桔平は振り返った。
見直した。と言ったがこの言葉は撤回する。
「あいつは優秀な従業員だ」
「従業員?一緒に暮らしてるようだけど、あの子の家族は?」
桔平は何かを疑うような目で見る。これではまるで取り調べだ。
「詳しい事は俺も知らん。家族が居るなら探しに来るだろう。そもそも本人に聞け。」
「なるほど。複雑な事情ってわけね。でもあの子、俺の事嫌いみたいだから止めとくわ」桔平は困ったように笑った。
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カーテン越しに光が差し込む。時計を見ると朝の7時を過ぎたところだ。珍しく早く起きた希奈子は、ボーとする頭で昨夜の出来事を思い出しながらリビングへ向かった。
「おはようございまーす」ソファに誰かが寝ている。
「佐久間さん、そんな所で寝てると風邪ひきまっせ」ソファに横たわる、毛布にくるまった佐久間に言った。するとベランダから「どうした?えらい早起きだな」と佐久間が出て来た。
ということは、ソファで毛布にくるまっているのは佐久間ではなく桔平である。
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いつもは2人で食べる朝食が今日は3人だ。
佐久間は新聞を読みながらお茶を飲んでいる。
TVを観ながら希奈子は言った。
「佐久間さん、今日の占い最下位っすよ」
「そうか、こりゃ今日は仕事来ないかもなー」
「今日はって、昨日もその前も来てないっすよ。昨日来たのは女装癖だけっす」
桔平はいまだに女装癖扱いだ。
「だから女装癖じゃないって言ってるじゃないか」桔平が反論する。
「希奈子、この女装癖はお巡りさんなんだぞ。下手すりゃ捕まるからな」佐久間は笑いながら言った。
「女装癖の警察官っすか!斬新ですな」と希奈子。
桔平は反論しても無駄だと思い黙ってコーヒーを飲んだ。
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~~♪
桔平の携帯が鳴る。
「はい、もしもし。今ですか?えっと空港の近くに居ます。はい‥分かりました。すぐ行きます」桔平は電話を切ると「じゃ、また来るよ。ごちそうさま」と立ち上がった。慌ただしく部屋を出て行く桔平。
「お巡りさん、仕事っすか」
「うん、そもそも今日は午後から仕事の予定だからね」
玄関まで行き桔平は振り返った。
