ありがとう、ごめんね

───────チュッ

(えっ?)

恐る恐る目を開けると

目の前には爽竹先輩の顔がドアップであった

「あっ!!ごっごめんなさい」

慌てて爽竹先輩の上からどく

「いっいや・・・俺もごめん急に・・・」

「そっそんな大丈夫ですよ。

ほら起きてください」

どうぞと手を貸す

「サンキュ・・・それにしても・・・」

「はい?なんでしょう」

「お前軽いな・・・飯・・・ちゃんと食えよ」

「えっ・・・あ・・・はい?」

よくできましたと頭を撫でられる

「それじゃあ。また会えるといいな」

勉強頑張れよと一言残してどこかへ行ってしまった。

(不思議な人だな・・・)

そっと唇に手を当ててみる

そこには微かに爽竹先輩の温もりと感触があった