「ちょっと出かけてくる」

とある土曜日の昼間のことだった

遊戯室で寮のメンバーとハルで

遊んでいた

「珍しく朝早く起きたと思ったら

出掛けちゃうの?」

「まぁね用事があるし」

「用事?」

首を傾げる朱理

「大したものじゃないし…それじゃあ」

これ以上変な詮索をされないためにも

急いで寮を出た

「怪しい…」

「なんかある…」

秋樹華の後ろ姿をみて呟く朱理とハル

―――

ピンポーン

「はー…秋!!来たのかよしよし」

「ちょっ…触るなって」

この人の頭を撫でるのは秋樹華の

お兄ちゃんの良輔

既婚者で二人の子持ち

奥さんが…