「でも・・・」

「それじゃあ!!」

なにかいいたそうなのを

遮ってダッシュで寮に帰ってきた

「もう・・・終わったことだから」

そんなこんなで月曜日──

「アキちゃん・・・大丈夫?」

いつのまにやらみんな知ってて

驚いたが純粋に朱理の気持ちが

嬉しかった

「うん・・・ありがとう」

「へへっどういたしまして・・・

あれ?校門に車・・・珍しいね」

普段から教師の大半は車でくるのに

何が珍しいのだろうか・・・

「どこが・・・ほら早くしないと

遅刻するよ?」

「ちょっと待って・・・誰か来る

・・・あれって!?」

ほらほらと腕を引く朱理

「わかったわかったから・・・何?」

指さされた方を見ると

そこには・・・先輩がいた

「・・・ごめん台本書かなきゃ・・・」

急いで逃げようとするも朱理に腕を

掴まれる

「朱理?」

「アキちゃん・・・このままでいいの?

ちゃんと気持ち・・・伝えなくていいの?」