あれから一週間そろそろ

五月に入りかけのこの時期

「ファァァァァァ・・・」

教室に響く少女の声

「いつにも増してアキちゃん

トチってるんだけど・・・

どうしたの?」

お昼休みにお弁当を食べようと

秋樹華の教室に

やってきた朱理と愛理は

不思議な叫び声を聞いた

「それがね・・・」

時は一時間前にさかのぼる・・・

「じゃあ監督は尾崎君で

脚本が由季さんね?」

(ん~呼んだ?・・・)

教卓で委員長の女の子が

秋樹華の名前をよんだ

「うんわかった」

「はーい・・・よん・・・」

「二人ともやってくれるの?

ありがとう」

(やってくれる?何を!?)

キーンコーンカーンコーン

「はいじゃあ終了解散!!」

「えっ!?えっ!?何が?」