ありがとう、ごめんね

何が悲しくてあんな人混みの中に入らなき

ゃいけないのよ!!

「ええー行こうよぉ」

グイグイと腕をひく朱理

今体を触られるとヤバい

風邪を引いたことが確実にバレる

「わかっ…たから離せ」

「やったー…けどアキちゃん何でそんなに

体が熱いの?」

もしかして朱理にドキドキしてるから!?

と距離をおく朱理

「んなわけないし布団かぶって寝てたから」

「なるほどー」

「そうそう」

「あっソッチーがね昨日の夜アキちゃんに

会いに来たんだけど呼んでも

返事がなかったんだって」

「ねっ寝てたから・・・」

「ふーん・・・それでソッチーが

もしこんな真夜中に

海に入って風邪でも

ひいていようものなら

お説教じゃ済まさないって」

(バレてる~)

昨日のお説教でも凄まじかったのに

あれ以上なんて・・・

「どうしよう・・・」

「部屋で寝てたんなら

大丈夫なんじゃない?」

「いや・・・えっと・・・」

「じゃっ伝えることは伝えたし帰るわ」

「えっ?」

「あきちゃんバイバイ!!お大事に!!」