ありがとう、ごめんね

秋樹華より数段低い声が

「先輩!!」

そこには海パンにパーカーの

爽竹先輩がいた

「ハァ?何言って…あっ」

次の瞬間には秋樹華は

彼の腕の中にいた

「先輩…」

「言い訳は後だ」

短く吐き捨てるように言った

(なんで怒ってんのよ!!…)

「さっさとどっか行けよ」

「くっ…いくぞ」

気がつけば朱理や愛理

もそれぞれ麻人と優に

助けられてた

「二人とも大丈夫?」

「大丈夫デース」

「私も」

「よかったぁー」

「ねぇ次海いかない?」

何を満足したのか

笑顔で提案してくる

朱理と

「面白そうね」

とノリノリの愛理

二人が楽しそうだし

あたしも行こうかな

おー…ってあれ?