ありがとう、ごめんね

「それはそうと今日は何かお探しで?お客様」

クスクスと微笑みながら聞いてきた

「べっ別にそんなんじゃないです!!」

顔が真っ赤なのは鏡を見なくても分かる

「そう?」

「そうです!!じゃなくて

今日は花をいただきにに来たんです。

売れなくなった花ありませんか?」

「売れなくなった花を?あるけど何に使うの?」

「お墓に供えるんです。

売れなくなったからって

捨てられるのは可哀想じゃないですか」

どうぞと渡された華を包んでいった

「まぁなんて素敵なの!!

ますます気に入ったあなたここで働かない?」

「えっ」

急になんの話をしだすかと思えば働かないか?

「貴女華嫌い?」

「いや別に」

「じゃあいいじゃない決定」

「いやいや決定って…店長さんは?」

「店長?私」

「はっ?えっ」

「失礼しちゃうわこれでも立派な大人よ」

腕を組んでプリプと怒る姿は

とても大人には見えなかった

「すいません…でも私そんな知識ないですし…」

「嘘。その花束は?」

「こっこれは…」

悠華さんの指差した先には二つの小さな花束があった

「私凄くセンスがいいと思うわ誰かに教えてもらったの?」

「えっと…」