【短篇】鬼ごっこ

「…お前…っ…、死んだんじゃないのか!?」


「嫌ですねぇ。勝手に殺さないで下さいよぅ。私はこの通り生きているじゃありませんか。」


ショウセイは、両手を広げ笑っている。


あの時の感触は、今も手に残っているのに…。


何故こいつは…生きている…?!


孝平は、ただ考える。


「さて、と。殺人鬼さん??」


「なっ…!?さ、さ、殺人鬼だとっ!!」


「いやだなぁ。何、寝ぼけたこと言ってるんです??誰がなんと言おうと貴方は殺人鬼です。それ以外に、なんと言うんです??」


ショウセイは孝平に、さらりと言ってみせた。


「俺は…違うぞ…!!殺人鬼なんかじゃ…!!つ、つ、妻を…愛していた…だから…。」


もはや言い訳である。


孝平は、自分に与えられた名前が気に食わない。

俺は…違うぞ…。


俺は…違うんだ…。


…だいたい…あいつが…