【短篇】鬼ごっこ

「うあああああ!!」


孝平は叫び走っていった。


どこへ逃げるか…。


あいつらは…きっと…どこまでも追ってくる…!!

孝平は、玄関を飛び出した。


ショウセイ達はその様子に満足気だった。


「上出来です。一緒に楽しみましょう。繰り返される鬼ごっこを。」



ショウセイ達は、その場で笑い消えた。


彼らの行く場所は…そう。


貴方のいる場所。


我々のねじれた哀しい運命に、快楽を。


決して満たされることのない憐れな私たちに、快感を。


   GAME START