君が恋に落ちるまで。





「 きゃっ・・・柏木くん・・!? 」




今は、触れないでほしい。




うるさい心臓の音が聞こえてしまう。
体が震えているのがバレてしまう。




「 やばい、離したくない 」




そう、思うのに、あたしの体は
抵抗しなかった。




心から幸せだと思った。
震える手を彼の背中に回して
抱きしめ返した。




心臓がうるさい。
嬉しいのと幸せなのと、
緊張と・・・とにかく一気に
体温が上がった気がする。




何もかもがうまくいっていた高一の6月。




あたしはすごく幸せだった。