恋人を見るような、そんな目で
あたしを見ないでほしい。




「 望月悠也・・・って名前言っても
  分からないよね 」




”ごめんね”と苦笑する彼を見て
自然と笑っていた。
どうしてだろう。




あたしはこの人を知らないのに
話していると、見ていると
すごく落ち着く。




「 バーに行ったのは覚えてるかな? 」


「 ・・・あぁ! 」


「 思い出した? 」




そうだ。
若いバーテンダーと話しながら
何も考えずに飲み続けて、
それで悠也さんが来て・・・




悠也さんが、指輪を・・・・