ヒラヒラと散る桜の中、 悠也さんは”転ぶよ?”と 言って笑っていて、 ドキン、と見慣れたその 笑顔に心臓が飛び跳ねた。 ───────────────ドンッ 「 わっ・・・・瑞穂ちゃん? 」 勢いでそのまま悠也さんの 腕の中へ飛び込んで抱きつけば 少し驚きながらも背中に手を回してくれて、 足元に転がったさっき貰ったばかりの 花束や手紙に、また勇気を貰った気がした。