「 やっぱり、何かあるでしょ 」




大きくて温かい手。
あたしの全てを知っている人。




「 瑞穂ってば! 」


「 えっ・・・なに? 」




思い出すのは、優しい声。
そしてたまに頭を過ぎる




「 ・・・・瑞穂 」




大好きな、あの声。




「 ・・・・慧 」




ケリをつけなきゃいけない。
この夢を終わらせないと
あたしは前に進めない。




いつだって近くに居て
気付いてくれた加奈。




それは、慧だって変わらない。