わかってた。
わかってたんだ。




いつか、こんな日がくることを。








こんなに、こんなに愛しい気持ち。
教えてくれた、お前のこと忘れれるはずかないんだ。
ましてや、嫌いになることなんて。



できるはず、ないんだよ…





あたしのこと、嫌いになった?
そんなことを言う憂は俺を真剣に見つめる。


まだ人通りが少ないこの道。



…強くなったな、憂。
俺がいなくても強い。





「………そんなことないよ」

「………ならなんで…っ、こんなの納得いかないよ!!」





憂はかおを歪めながら、俺に言った。