すべてが始まったのはいつだっけ。

ううん。

多分、最初から私たちの運命は決まってて生まれた
あの日から全てが始まっていたんだと思う。

出逢ったのは小学5年の頃で今私たちは高校生になろうと
している。


桜が綺麗。

あの日も桜が綺麗で、私は不安しかなかった。


「梓ちゃーんっ!」

「舞ちゃんっ!おはようっ!遅いよー」

「ごめんごめんっ!寝坊した」


綺麗な黒髪のストレート。
背は低めで、黒目が大きいのが印象的。
頭が良くて運動神経も抜群。
かなりフレンドリーでボーイッシュ。
サバサバしてるけど、やっぱりちゃんと女の子。

そんな月澤舞ちゃんは、私が心から信頼してる友達の一人。


「それにしても梓ちゃん」

「ん?なに?」

「やっぱり超かわいい!髪の毛茶髪にして巻き髪とかほんと
大人っぽくなったあ!やっぱりかわいい子は何しても
かわいいんだねえ…」

「ちょっ…恥ずかしいからやめてよ、舞ちゃん!」