愛のうた。

「そんなの・・・っ無責任過ぎるよぉ、うっうう・・・シュンが好きなの、大好きなの!」


今の姿はいつも強がりな沙知ではなく、泣きながら俺にすがりつくよわよわしい姿だった。


前の俺なら迷いなく抱きしめていた。

けど、今は突き放す。


「なんで私じゃだめなの・・・?チビだから?ノーメイクだから?
オシャレじゃないから?」

「それは違う!」



そんなわけないだろ。

俺はそのままの沙知が好きなんだ。


「・・・っハルカのほうが美人にに決まってるよ。でもね、私シュンのためなら頑張れるから。だから別れるなんて言わないでよぉ・・・」


思わず抱きしめたくなった。

でもダメなんだ。