愛のうた。

「沙知は・・・??
沙知に連絡しないとっ!!!」


泣きじゃくって、
メイクがドロドロにとけている
ナナが慌てて携帯を取り出す。


だが、俺は其の手を止めた。



「シュン?」

「俺・・・っ、
大丈夫だから・・・。
沙知に・・・、言うな」


やべぇ、声でねーよ。




「ダメだよ!
言わないと・・・!」

「言うんじゃねぇ!!!!
・・・すぐ・・・っ
直るからよ・・・-----。」



ナナは携帯を握りしめ泣いてる。




「本当に、大丈夫だから・・・」

俺は震える手でピースをする。



ノゾムが俺の手を強く握る。






なんか、苦しい。
頭がくらくらして、意識が飛びそうだ。



心電図の音が鳴り響く。





あー・・・
俺、




死ぬんだ。