俺はその光景を目の当たりにして、
拳を強く握り締めた。


後悔。
悔しさ。


それが心を支配する。



隣に居たのは俺だったのに・・・。


なんで、
なんで尚なんだ??



そんな事分かり切ってるのに
自問自答をするバカな俺。



俺は皆を裏切った。


親友のノゾムも、
ダチも。


・・・沙知も。




裏切って残るものは

嫉妬と後悔。


本っ当バカだよな俺。


もう沙知には振り向いてもらえないこと分かってて、




まだ沙知を想ってる。

俺は沙知しか愛せないんだ。


あの笑顔が俺に向けられてるものなら、
どんなに幸せなんだろう。



沙知の・・・




傍にいたい。