「・・・くん、
俊くん??」


「・・・んっ・・・」


目が覚めて窓を見ると、
辺りはもう暗くなっている。


「大丈夫?
なんかうなされてたよ?」

「あ、あぁ」



俺は起き上がり、目を擦る。






「・・・ねぇ、俊くん。
沙知って誰・・・??」


・・・ッッ!!!!!



「ずっと俊くん寝言で言ってたよ。
“沙知ごめん”って・・・」


未波は大きな目に涙を溜めている。



「沙知って誰・・・?
アタシには言えない人??」


俺の体を揺さぶる未波。



「元、・・・カノ」


言葉にするので精一杯だった。



「元カノなんだ。
そっか・・・じゃ、じゃあね!!」


苦笑いで部屋から出ていく未波。



・・・未波ごめんな・・・-----