(遥貴side)

勢い余って俺は篠宮さんを取り囲む奴らに声をかけていた


それは、あまりにも許せなかったから


篠宮さんに気づかれるんじゃないかっていうリスクもあったけど


それ以上に篠宮さんに手を出しているのが許せない


何やってんだよ

気安く触るな


そんな感情で俺の中は溢れかえっていた


「はぁ?ツレには見えねぇんだけど??」


「邪魔すんなよ?今からいいところなんだけど?」


相手もやる気満々


よし、じゃあ相手してやりますか