私と千葉が仲良くなった一部始終を簡単に話すと、希美は意外そうに目を見開いて『ほぉー』と唸った。



「そんなに意外?」


「うん。だって千葉君の噂聞いた限りじゃ、そんな普通の奴だなんて想像出来なかったもん」


「え? 何、千葉の噂とかあんの?」



そう聞き返すと、更に驚いて目を見開く希美。


「アンタそれまじで言ってる?」


「だって興味無かったし」



しれっとした表情でそう吐き捨てると、希美はため息混じりに一言、



「なんてゆーか、アンタってまじ男前だよね」


なんて意味不明なことを言い出した。


「は? なにそれ」


「興味の無いことは一切不要! ただ自分の好奇心をくすぐるものだけを追い求めるぜ! 的な男前さを感じる」


「それって男前なの?」


「や、知らないけど」


『なんだそりゃ』なんて呆れ顔で、お弁当のエビフライを口に含んだとこで、ようやく気づいたことが1つ。



「それより千葉って何さ」




だいぶ話が脱線したけども、本題はこれ。


以前は興味の無かったことだけども、千葉を知った今は、ちょっとその噂は気になる。