「よろしく」 不意に聞こえてきた声。 視線を移すと、声の主は希美だった。 「よろしく」 私もそう言ったところでガラリと扉の開く音。 自習の様子を見に教師が来たようだった。 「なにしてんだ席に着けー」 私たちは素直に席につき、顔を見合わせて笑った。 ----------------------- 心には青空