スナオさんシリーズ コンビニ百景

 その時である。「あっ、スナオさん、こんにちわー」屈託の無い笑顔で話しかけて来たのは得意先のかわいい事務員である。そして、事務員の視線はスナオさんの持っている雑誌に向き、みるみる怪訝な表情に変わっていったのである。

 スナオさんは、硬直した。恥ずかしかった。弁解したかったが、それもわざとらしくてできなかった。

 ただ心の中でこう詫びた「生まれてすみません」

 しかし、それでも一つだけ、いい事があった。ピークに達していた、便意はいつの間にか、消え失せていたのだ。