「ちょっ!痛いじゃん!!優也ぁっ!!!!!」



廊下をスタスタ歩く俺の後ろを郁美は怒りながらついて来る。


「もぅっ…」


そう言ってほっぺたを膨らます郁美。



あ……



何か可愛いかも……







そう思った時だった。



怒ってた郁美の顔が一瞬で笑顔に変わった。



郁美の見ている方に俺も視線を向けた。




「悠っ♪」



そう言って郁美はそいつに軽く抱きついた。





俺の心はモヤモヤし始める。





何抱きついてんの郁美……(怒)