それから何ヶ月か経ったある日。
俺は郁ちゃんに呼び出された。
その頃には携帯でメールをする仲になっていた。
そして俺は“郁ちゃん”で呼んでいた。
俺はてっきり委員会の話だと思って郁ちゃんのいる場所に向かった。
呼び出された所は印刷室。
「何?委員会の仕事?」
「ううん…あ、あのね…」
そう言う郁ちゃんの顔がみるみる桃色に染まっていく。
そして…
「優也君っ!!あたしと付き合って下さいっ!!」
へ……………。
俺はてっきり委員会の仕事だと思っていたから、いきなりの郁ちゃんの告白に俺の口は開いたまんまだった。
「ダメぇ…ですかぁ?」
桃色から真っ赤になりながら不安そうに郁ちゃんは俺に聞く。
「いや…ダメっていうか…」
あきっぱだった俺の口が動く。