*片思い*





ちょ…!!



ちょっと!!



この状況は一体何!?




あたし優也にお姫様抱っこされてる!?




「ちょっ!!優也っ…!!」



あたしは激しく優也の腕の中で暴れた。



「うっさい、動くな」



なっ…!



「優也っ!!」



あたしは大声で叫ぶ。



「落っことすよ?」



う゛…。



さすがにそれは困る…。




ってか優也は今の状況分かってんの!?



うちらは敵同士なんだよ!?



しかもあたし重いよ?





いろんなことを頭の中で考えてると



「ほら、郁美食えっ」



「へぇっ?」



視線を上に向けるとパンがあった。



「パ・ンっ!!」



「はっ、はい!!」



あたしは慌ててパンを口に加えた。



「よしっ!」



そう言って優也もパンを加える。