言ってしまった言葉を取り戻すことは出来ない。 郁美はその場で固まってるし。 どうしたらいい? この雰囲気嫌なんだけど…。 そう思ったとき放送が鳴った。 『生徒の呼び出しをします。体育祭実行委員長と副は至急本部前に来なさい。繰り返しますーー……』 今呼ばれたよな!? ヤバっ!! 行かなくちゃっ! 固まってる郁美をお構いなしに俺は郁美の腕を引っ張って走る。 「お前ら遅いぞぉ!!」 体育祭担当の先生に怒られた。 郁美はまだボーっとしてる。