何でこんなことになっているのか分からない。
でもあたしは今、悠に抱きしめられている。
長い沈黙を破った悠の一言。
「俺を好きになれよ……」
え?
「ゅ、悠?」
「俺は…山本のこと好きだよ。…ずっと好きだったよ」
「嘘……」
「嘘じゃない。俺ずっと山本のこと見てきた。だから…山本の好きなヤツぐらい分かる。だけどそいつには彼女がいるじゃんか……」
悠はあたしに好きな人がいることを知ってて、あたしを好きになってくれたんだね…。
悠の気持ちはすごく嬉しいよ……。
だけど……
だけどね……
「ぅん…ありがと……だけどあたしは……」
「言わなくていいから……」
「ぇ……?」
「山本の気持ち分かってて俺も告白したし、俺諦めるつもりないから……」
でも傷つくのは悠だよ……?
「この一週間山本に俺のいいとこばっか見せて絶対惚れさせてやるから、だからちゃんとした返事は体育祭の日に言ってくんない?」
悠はそれでいいの……?
「ねっ?」
そんな笑顔で言われると駄目だよって言いづらいよ…。
「分かったよ……」
そう言ったら悠はスッゴい笑顔で
「よっしゃっ!!」
って言った。
体育祭まで残り4日間。

