「何か奢れば良いんでしょ?早くコンビニ行こ!」
後輩に、ましてや翔に戸惑ってる所を見られたくなくてつい早口になる。
「んー、別にお腹すいてないんだよねー。」
未だに私に抱きついたまま耳元でしゃべってくる。
なんだか恥ずかしくてくすぐったい。
「そうなの?ってかとにかく離してよっ!」
もう一度もがいてみる。
「じゃあ言う事聞いてくれたら離してあげる。聞いてくれる?」
そう甘い声でささやいてきた。
そろそろ私のキャパは限界。
「分かった!言う事聞くから離して!!」
とにかく離してほしくて言ってしまった。
