そうしてるうちに雨がやんできた。 「はい、後ろ乗って?」 自転車にまたがりゆいを促す。 「えっ、あたし重いから良いよ!歩く!」 と言って乗るのを嫌がる。 そんな細くて小さいのに重いわけないだろ(笑) 「めんどくさい。いいから乗って。」 ちょっときつく言う。 「えっ……、ごめんありがとう。」 うつむきながらしぶしぶ後ろに乗った。 ゆいの手が控えめに俺の腰を持つ。